古文書解読いたします。
奈良市 KMさまのご依頼の解読文書です。 ご紹介の許可を得ました。 漢字変換 読み下し 意味 解説をさせていただきました。 *********************************************** 御郷寺かうしの方みえ 候ふ受悦してよめる 八十八翁成信坊 限なくあまます寺の光より みのりのかけの弥増るへし 小笠原默様より 〔和歌〕原文の万葉仮名表記は以下の通り 限りなくあ阿ま万ます満春寺の乃光より梨 みのりの乃かけ希の弥増るへ類遍し (読み下し) みさとてら御郷寺かう講じ師のかた方見え候ふ。じゆえつ受悦してよめる。 八十八おきな翁じようしん成信ぼう坊 かぎり限なくあまますてら寺のひかり光よりみのりのかげのいや弥まさ増るべし 小笠原默様より (意味) 御郷寺(修行した本山の寺)よりこうじ講師の位にある僧がお見えになる。 有り難く喜びを頂戴し、歌を詠む。 八十八の翁 成信坊 かぎり限なくあまますてら寺のひかり光よりみのりのかげのいや弥まさ増るべし この上もなく天に輝きをます御寺のお光のお蔭で、みのりの(繁栄の) 目に見えないお力が、一層充実して感じられることだ。 ・講師(こうじ)・・もともとは僧侶、尼僧を監督するために諸国に置かれるが、後ち、儀式で読経を上げる 僧のことをいうようになる。また浄土宗では僧の一階級となる。ここではおそらく後の意と思われます。 (解説) これは八十八歳を迎えた成信坊の所へ、本山から祝いを告げる僧がやってきて、 その喜びを歌にしたものである。最後の書き付け「小笠原默様より」はこの書き付け(色紙か)を 小笠原默様より頂戴するの意で、これを得た人物のメモ書きではないかと思われます。 お手持ちの古文書を解読希望の方は、 フリーダイヤル 0120-500-297 へお問い合わせください。 無料でお見積もりをさせていただきます。 古文書解読工房
更新:2015年03月29日