高貴綴じの表紙(2) 朱華地唐草文様(はねづぢからくさもんよう)

鮮やかな赤い地に絶え間なく花唐草文様を金糸で織り込んだ、西陣織の特徴が際立つ金襴緞子です。

この連続した唐草模様は、繁栄と継承の象徴となっています。

 

このような赤色にオレンジ色が混ざった朱色は、古来より朱華(はねず)または黄丹(おうに)と呼ばれてきました。

 

朱華という名前は、その色の鮮やかさと美しさから名付けられましたが、黄丹は黄色がかった赤という意味があります。

この朱色は、曙の太陽の色としても知られており、その明るさと力強さから、特別な意味を持っていました。特に天皇の位に就く者、すなわち皇太子にのみ着用が許された神聖な色でした。

そのため、朱色は権威と尊厳の象徴として重んじられ、宮廷文化の中で重要な役割を果たしていました。

 

朱華地唐草

 

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https://youtu.be/DVF16F72FmI

 

更新:2024年03月29日