和綴じ製本(1)大和綴じの魅力について

家系図株式会社では、和綴じ製本の方法として「大和(やまと)綴じ」と「高貴(こうき)綴じ」を採用しております。

日本古来の大和綴じ

今回は、大和綴じの魅力に迫ってみました。


大和綴じは、江戸時代に手紙などを束ねる際に「紙縒(こより)」を使って綴じた方法が原型となっています。

この綴じ方は明治時代に西洋の本が日本に紹介されると、西洋本の表紙を模倣して作られるようになりました。

大和綴じの特徴として、固い厚紙に西陣織などの美術織物を貼り付け、背の部分を平らにして穴を開け、平紐や丸紐で結び綴じるという方法が挙げられます。

 

この綴じ方は高貴綴じに比べてやや開きにくいという欠点がありますが、表紙が西洋の本のようにしっかりとした作りになっているのが特徴です。

大和綴じは保存性が非常に高く、見た目も豪華であるため、貴重な書類や書籍の保存に適しています。これらの書籍は、さらに保護するために『桐箱』に入れて保管されることが一般的です。

桐箱は湿気を防ぎ、書籍を長期間良好な状態で保存するのに最適な環境を提供します。

このように、大和綴じは日本の伝統的な製本技術でありながら、西洋の影響を受けて発展してきた独自の綴じ方です。

その美しい表紙と堅牢な作りから、今日でも高い評価を受けています。

特に重要な文書や価値のある本を保存するための方法として、多くの人に利用されています。

 

さらに、大和綴じはその歴史的背景や美術的価値から、文化財としても重要視されています。

この技術を学び、継承することで、日本の伝統文化を守り、次の世代に伝える役割も果たしています。

現代においても、大和綴じの技術を用いた製品は特別な贈り物としても人気があります。

 

総じて、大和綴じは美しさと実用性を兼ね備えた日本の伝統的な製本技術であり、その保存性の高さと豪華さから、今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。

和綴じ家系図作成のご相談を受け付けております。

 

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更新:2024年05月27日