なぜ戦前まで大家族が普通だったのか?
明維持時代から戦後までの家系図を見ると大人数の家族が普通でした。
なぜでしょうか?
それは医療技術が発達しておらず、ちょっとした病気で子供が簡単に亡くなっていく状況は、有史以来ずっと続いていたからです。
厚労省の調査によると、人口動態調査を始めた明治32(1899)年から昭和14(1939)年までは乳児(1歳に満たない児)の死亡率は出生1000に対して100となっていて、生まれてきた子供の10人にひとりが1年以内に死亡していたことになります。
戦前まで大家族だった理由がここにあります。
乳児の死亡率がそれ以下になる、つまり10%を切ったのは昭和51 (1976) 年以降のことであり、それ以降は右肩下がりで少なくなっていきました。
令和元(2019)年の乳児死亡率は出生1000に対して1.9と、まさに隔世の感があります()。
乳幼児の死亡率が下がってきたのは高度成長期以降のことなのです。
参照 人口動態統計100年の年次推移」厚生労働省
令和元年 人ロ動態統計月報年計〔概数〕の概況」厚生労働省
誰があなたを護るのか 原作 青山敏晴
https://www.youtube.com/watch?v=wAs9k57Hot8
更新:2024年01月08日