家系図作成　高貴綴じの表紙（４）紀州茶

紀州茶松葉霞文様

紀州茶松葉霞文様は、茶色と緑の混ざった地色が特徴的です。

この地色は、紀州の殿様が愛した紀州の茶の色に似ているため、「紀州茶」とも呼ばれています。

 

紀州茶松葉霞文様は、茶色の地に霞と松葉を巧みに配した、非常に渋くて風情のある文様です。

この文様は、砂州に千鳥が足跡を残した様子にも似ており、そのため砂州千鳥（さすちどり）文様とも呼ばれています。

地味な色合いの中にも、品格と落ち着きを感じさせる緞子（どんす）で、古来より茶人たちにも好まれてきました。

また、この色は銀煤竹（ぎんすすたけ）色とも呼ばれており、その歴史と風格から、多くの人々に愛されてきました。この文様の素材にはベンベルグが使用されており、その美しさと高級感をさらに引き立てています。

紀州茶松葉霞文様は、単なる装飾ではなく、歴史と文化、そして自然の美しさを感じさせる特別な文様です。その渋さと落ち着き、そして品格は、多くの人々に深く愛され、今でもその魅力を失わずに輝き続けています。

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